The North Face製品の魅力

ノースフェイスが長年にわたり支持される理由

1968年、【The North Face】はアメリカで設立されました。近年の90年代ストリートファッションのリバイバルを受け、ますます注目が高まるブランドになっています。
ノースフェイスの製品について、歴史的背景やブランドが掲げている施策などを読み取り、幅広い世代から愛されている理由について解説します。

優れた機能性

ノースフェイスは元々、山岳用のアウトドアウェアを開発していたブランドです。ブランドネームの隣にある、三本ラインのロゴに見覚えはあるでしょうか?このロゴは【ハーフドーム】をモチーフにデザインされています。ハーフドームとはカリフォルニア州のヨセミテ国立公園にある岩山のことで、ロッククライマーにとっては聖地と呼ばれている場所です。そして、【ノースフェイス】とは、登山において最も過酷とされる北側からのルートを命名の由来としています。ノースフェイスの製品は他のどこよりも優れていることを示した自信の表れだそうですよ。極地での使用にも耐えられるアウトドアウェアを作っていただけに、性能は折り紙付きです。防風性・防水性に優れているだけでなく、丈夫で破損しづらい点も魅力と言えますね。

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コーディネートに溶け込むデザイン性

ヒッピーカルチャーと結びつき、若者に愛されたデザイン性が、今に受け継がれていると言います。1960年代、アメリカではベトナム戦争への反戦運動を機に、既存の社会や制度に反対する若者たちが声を上げました。彼らは便利になりすぎた物質文明からの脱却を目指して、自然の中で自由かつ開放的に暮らすことを目指していたのです。アウトドアウェアを身に着け、バックパックを背負って旅に出た彼らでしたが、当時のアウトドアウェアは実用性重視でファッション性の薄いものでした。ノースフェイスは若者たちのために、ファッション性を高めたアウトドアウェアを開発します。その後、街中でもアウトドアファッションが流行したと言われています。いかに高い機能を有していても、タウンユースに取り入れられなければ意味がありませんよね。歴史的背景もあり、機能性とファッション性を兼ね備えた高品質のウェアとして、ノースフェイスは今も人気を博しているのです。

今後のノースフェイス

現在、一部のアイテムは販売開始と同時に売り切れ、非常に入手しづらい状況になっています。このブームがいつまで続くかは分かりませんが、基本的には流行り廃りとは無縁のアイテムでしょう。前述した通り、ノースフェイスの製品は本格的なアウトドアウェアの性能を一般向けの商品にまで落とし込んでいます。ブランド設立当初から現在に至るまで、一貫して行われてきた取り組みです。ビビッドなカラーのアイテムもありますが、基本的にシンプルなデザインであり、老若男女問わず長年に渡って愛用できる普遍性があるのではないでしょうか。また、製品を通常使用していた場合の破損に限り、メーカーで修理を受け付けています。製品を長く愛用してほしいという、ブランド側の誠意を感じますね。お読みいただきありがとうございました。

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